self portrait

第12回「The Wall」

皆様こんにちは。「self portrait」を連載させて頂いて、お陰様で早一年経ちました。

一年間といえば、水前寺清子さんの1968年のヒット曲「三百六十五歩のマーチ」を思い出しますが、その中で歌われる「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる」という歌詞はとても印象的です。

 

 そういえば、次のようなクイズを思い出したので出題してみます。

答えは文末に・・・。

 

Q:「1日1歩、3日で3歩、3歩進んで2歩下がる」。この歌のように、1歩進むのに1日、1歩下がるのにも1日かかるとしたら、10歩目に到達するのは何日目でしょうか?

 

 ・・・ということで話もグッと後退してしまいましたが、私が歩んだこの一年間も進んだり下がったりしながらの365歩で、その到達したところに広がる新しい世界に、わずか一歩の大きさを実感しています。

 

さて、つい先日のこと、広い分野で活躍されている通訳の方と出逢いました。深く語り合う中で、異国という境界線の橋渡しを担う「言葉の力」を、「壁を壊す」と表現した私の発言に対して、「壁を越える」という表現にこだわりをみせられ、一瞬噛み合わない空気が生まれました。

それについては論及しませんでしたが、「壁」は壊さないものなのか、壊せないものなのか・・・「境界線」とは似て非なる「壁」という障害物がもたらす功罪を、今も考えさせられます。

そしてそれは、様々な「境界線を越える」ことをライフワークとする私にとって、その価値観をふりだしに戻した気持ちにさえなる、そんな素晴らしき出逢いでありました。

進んだり、下がったり、どちらにしても一日一歩です。

 

では、クイズの答えでお別れしましょう。また次回も宜しくお願いします。

 

 

A:38日(1歩進むのに5日かかる計算になりますが、7歩進んだ35日目から3歩進めば10歩目に到達するので戻る必要がないため)