self portrait

第9回「From Russia with Love - Imagine all the people-」

皆様こんにちは。本日2013年11月18日、また悲しいニュースがTVから流れてきました。

シリア首都近郊での爆発により少なくとも31人の死者がでたという出来事です。内戦が続くシリアですが、過去2年間の死者数はなんと10万人を超えています。

グルジアでは5年前にロシアとの大きな軍事衝突が勃発し、現在は外交も断絶。クラスター爆弾や地雷などの不発弾が残り、治安は悪化の一途を辿っています。

アルメニアにおいては隣国との紛争が絶えません。近郊で多発する地震による甚大な被害も記憶に新しいところです。

武装勢力や麻薬の密輸運搬経路となっているキルギス、そしてカザフスタンは、政治や治安が常に不安定で、ここ近年も武力衝突により多数の死者を出しております。

 

1994年5月、サンボワールドカップが閉会を迎えたその日の夜は、先に挙げた5カ国に加え、モンゴルからの選手らが宿舎の一室に所狭しと集まり、健闘をたたえ合い、祝杯をあげた素晴らしい時間でした。

皆の額には、私が大量に持ってきた日の丸の鉢巻きがしっかり結ばれております!

グルジアの選手は自国産ワインを掲げると、各国の選手が口をそろえて「グルジアのワインは世界でナンバー1!!」と大喜び。「本当のワインの飲み方を教えてやろう!」と、言われるがままにグラスを一気に飲み干すと、身体の芯から香りが逆流し、鼻の中を駆け抜ける新しい美味しさ!私がワインの魅力に目覚めた瞬間でした。

体重が同じ階級のモンゴル、アルメニア、そしてシリアの選手は、初日から顔を合わせていたので、試合後からディスコに行ったり、語り合ったりと意気投合。

今大会の銅メダリストで、公式戦でも戦ったアルメニアの選手からは「パワーをつけた方がいいよ」とアドバイスを頂き、そして私を肩車しながら夜道を徘徊。

練習で共に汗を流したモンゴルの選手は「モンゴルに来たら遊びにおいでよ」といいながら、「住所なんて無いけどテント張っているから分かるよ!」。

シリアから来た2人の選手は、政治的な話になると普段の陽気な表情から一変し、米国の非難に終始。ところが音楽の話に移ると「マイケル・ジャクソンやボン・ジョビは最高だぜー!」。

 

国境なき世界を簡単に想像できる・・・これが永遠に続けばいいですね。

 

そして彼ら皆が、元気に生きている事を祈りつつ想像しています。